犬が後ろ足で体を掻くのはどんな気持ちなの?
犬が時々座り込んで後ろ足で体を掻いている様子を見た事があると思います。
トリミングに連れていったばかりなのに・・・体が痒いのかな?もしかしてダニがいるのかな?
など飼い主が心配になります。
しかし皮膚を調べても赤みもダニもいないという事がほとんどです。
この様に犬が後ろ足で体を掻くのは、特別痒いわけではないのです。
また掻いている足は、前足なのか、後ろ足なのかがとても重要なのです。
後ろ足で掻いているときの犬の気持ち
このしぐさの方がよく見られると思います。
じべたにペタリと座って後ろ足を使って、体を丸める様にしながら首の後ろを掻いています。
この仕草は、とても満足しているときなのです。
エサを貰ってお腹いっぱいなときや、いつもよりたくさん遊んでもらったときなど、嬉しい気持ちや満足した気持ちの時にする仕草なのです。
この仕草は、飼い主に対して「お腹いっぱいで満足だよ」「ありがとう」「楽しかったよ」など言っているのです。そんな時は飼い主も答えるように頭を撫でてあげると更に喜びます。
前足で体を掻いているときの犬の気持ちとは?
逆に猫の様に前足で体を掻いている時があります。
猫は足を舐めてから顔をなでる事から「顔を洗っている」と言われています。
唾液をつけて、顔をぬぐって体についた匂いや汚れを取っているのです。
しかし、犬の場合は猫とは全く違います。
犬には猫のように足を舐めるという習性はありません。足を舐める時は注意が必要です。足の皮膚病などが考えらるので観察してあげて下さい。
話は戻りまして、犬が前足で体をゴシゴシとこする行為が見られるときがあります。
これは単に体が痒いわけではありません。
これは何か不満に思っている時の行為だと言われています。
例えば、飼い主が他の事に夢中になって構って貰えない時や、他人と話し込んで構って貰えない時などにするしぐさなのです。
これは「自分にも注目してほしい」と訴えているのです。わざと飼い主の前でこのような仕草をする事が多いです。
犬は無視をされる事が一番苦手です。飼い主に無視をする気が無くても、長時間ほったらかしにされると、その状態に耐えれなくなります。
無視され続ける不満からつい前足で体を掻いてしまうのです。
叱られている時にも体を掻く仕草が見られる
この時は、前足、後ろ足に関わらず、犬は体を掻きまわります。
まるで気まずくてポリポリ頭を掻くような仕草です。
これは叱られている状況にストレスを感じて体を掻いているのです。こんな仕草が見られたら叱っても効果はありません。
飼い主の言葉に集中していない状況です。
まとめ
体を丸めて後ろ足で首の後ろ辺りを掻いてる時は安心や満足の気持ちでいっぱいです。
逆に前足で体を掻いたりこすったりする仕草を見た時は不安な気持ちでいっぱいです。
その不安は何なのか、犬にそっと寄り添ったり、声を掛けたり撫でてあげたりと、不安を取り除いてあげましょう。
とは言え、いつまでも同じ箇所を掻き続けている時は、皮膚病が疑われます。
皮膚の状態を確認して、出来物が出来て無いか、炎症が起きていないかなどチェックして、早目に獣医へ行く様にしましょう。
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