犬Book

愛犬が吠えるのはなぜ?原因と対策について

犬は吠える時は、犬がどのような気持ちでいるのか、また何を飼い主にアピールしているのか、を考えましょう。
しつけで吠えぐせを直せばいいのですが、犬の気持ちをまずは理解することが必要だと思います。
犬が吠えるというのは、人間で言うと「赤ちゃんが泣く」ということと同じになります。
吠え癖は治せば済む問題ですが、犬がなぜ吠えるのか、という犬の気持ちをまず理解することが大切になってきます。

なぜ犬は吠えるのか?

元来、犬は猟犬などとして、長い時間を人間と暮らしており、その生活の中で吠えることを習性として持っています。
犬が吠えるのは普通のことなのです。夜中だから静かにしなければならない、などという人間社会のルールは全く知らないのです。
現代の私たちの生活に合わせるなら、その部分はしつけで直して行けばいいことです。

夜中に突然吠えることの理由としては、犬は群れでの生活をしていた習性が残っていて、群れからはぐれてしまったときや、孤独になった時に、他の犬の存在を確認するために吠えてしまうということもあります。
犬は孤独に弱い性質であり、その行動は集団行動だった証としての生理現象であり、常に誰かを探し求めるという習性でもあるのです。
特に、夜中は色々な音や、人通りなどがなくなり静かになってしまうと、孤独を感じて吠えてしまうということがあるのです。
夜中に吠えると他の犬も同じく吠えたりするので、お互いの存在を確認しているということにもなります。

 

吠える理由を考えてみよう!

◇警戒心から吠える威嚇する時

犬は、人間の社会のルールは全く知りません。様々なものに対して、警戒心を抱いてしまい吠えるのです。
もともと野生生活をしてきた犬なので、自分たちの縄張りというものを持っています。自分の縄張りに侵入してきたものに対して、警戒し、攻撃しようとして吠えるのです。
この警戒心を利用したものとして、番犬として飼われている犬もいます。従順な犬は番犬気質をもっているため、自分のテリトリーに近づいてきた不審なものに対して警戒し、追い払おうとします。
そのためチャイムや、窓の外から聞こえてくるバイクの音などに反応し、吠えることで遠ざけようとします。バイクの音などは、犬が吠えなくても次第に遠ざかっていくものですが、犬からすると、自分が吠えたことで「不審なものを追い払った!!」と思っています。
この番犬的役割が習慣化してしまうと、吠える必要のない物音にまで反応してしまいます。

そこで正しい対処法は、敏感な犬に対しては、なるべく刺激を抑えた環境づくりをすることです。
厚手のカーテンを利用するなどの工夫をして、あらかじめ刺激的な音が耳に入らないよう、静かな環境づくりをしてあげましょう。
そして、人間の社会のルールは、子犬の時代からしつけをして身につけさせればいいのです。そうすれば無駄吠えはなくなります。

◇ストレスから吠える時

このストレスは、犬自体が感じているものです。それは犬の生活環境などによるものが原因となるので、飼い主がその犬のストレスの原因となっているものを取り除いてあげることが大切です。
吠えること自体を怒ってしまうのは逆効果です。
「お座り」「待て」をさせて、上手にできたら褒めて、おやつをあげて、落ち着かせましょう。犬が落ち着いて生活できるような生活環境を提供してあげましょう。

◇要求するために吠えている時

犬が飼い主に対して、「何かをしてほしい」というように、請求するために吠える場合があります。
犬は言葉を持たないので、吠えて飼い主にアピールすることしかできません。だからといって、犬が吠えたから散歩やおやつ、ご飯などを要求通り与えてしまうと、無駄吠えが治らなくなってしまい、飼い主と犬との上下関係がなくなってしまいます。
忙しくて遊んであげられない時間帯に吠えてくる場合があっても、毅然とした態度で!全ての要求を飲むことのないようにしましょう。
常に「飼い主がリーダー」ということを、犬に覚えさせることが必要です。

◇恐怖心で吠える時

犬にとって、怖いものや嫌な経験(人間に意地悪されたなど)で、恐怖のあまり、自分を守るために吠えることです。
この部分は、警戒心と似たような感情でもあると言えるでしょう。

◇孤独で吠える時

留守番をしている時など、いつも誰かと一緒にいるのに、一人ぼっちになって寂しくて吠えてしまうこともあります。

例えば、飼い主さんが寝る時間になって、犬の目の前からいなくなる時に吠えるのは、単純に、飼い主さんと離れるのが寂しいからです。
お留守番の時は吠えないのに、この時吠えるのは、飼い主さんが家の中にいる、とわかっているからです。飼い主さんを呼び戻そうと、必死で吠えているのです。
吠えることで戻ってきてしまうのは逆効果です!犬は「吠えたらまた!戻ってきてくれる!!」と勘違いして、これが習慣化してしまいます。

そもそも、寝る時間になっても犬が寂しがるのは、飼い主さんとの日中の触れ合いが少ないからかもしれません。
日中に、お散歩や遊びでたくさん触れ合えば、夜は疲れて眠ります。

また、広くてがらんとした部屋も寂しさを募らせます。
寝る時はケージに布をかけることで視界を遮り、不安や余計な期待を感じさせなくするといいでしょう。
元来、犬は集団生活が基本なので、孤独には弱い犬が多いのかもしれません。

◇興奮して吠える時

元々、猟犬や番犬をしていた犬は、興奮しやすい傾向があります。
留守にした後、飼い主が帰宅してきた時など、嬉しくて興奮してしまい吠えてしまうのです。

どうしたら吠えなくなるの?

◇犬が吠える人(物)に慣らす訓練をする

警戒心から吠えてしまうので、その犬の縄張りという感覚をなくしていくために、「その犬に吠える対象物がどのくらい近づいたら吠えるか」を見て、少しずつ犬と、その対象物の距離を縮めていきましょう。
少しずつでも吠えなくなってきたら、褒めて、ご褒美などでしつけていくといいでしょう。
また、救急車などのサイレンに対して吠える犬もたくさんいます。これは音に対する恐怖心から来ているので、他の音で小さい音から大きい音まで少しずつ慣らしていくといいでしょう。

◇犬が吠える前に指示をすること!

吠える対象物(人)があった場合、その対象物が近づく前に、「おすわり」や「まて」などで待たせて、そのまま吠えずに済んだら、褒めて、ご褒美をあげるといいでしょう。

◇犬が吠える対象物を犬の視界に入れないようにする

知らない人がいたりすると、恐怖心や警戒心が強くなり、その吠える対象物(人)が遠くにあっても吠えてしまいます。
最初から回避するために、その対象物を犬の視界に入れないことがいいでしょう。

◇無駄吠え防止の道具を使用する

無駄吠え防止の道具が市販されています。

・人の耳には聞こえない超音波の道具

・犬の首に首輪のようなものを巻いて、吠えたら、その首輪に設置してあるものが振動して吠えさせるのをやめるという道具

・犬は金属音が嫌いということで、缶の中に硬いものを入れて、吠えたらそれを振って鳴らすと犬がびっくりして吠えるのをやめさせる

◇環境を見直す

吠える対象物がしょっちゅう見えるのであれば、その場所を変更することで対応できることもあります。犬にとって、警戒心や恐怖心が常にまとわりついているのです。

◇要求吠えとしての無駄吠えは無視する

犬が吠えて「おやつやご飯が欲しい!」「相手してほしい!」などの要求をしてきます。飼い主に、精一杯のアピールをするために吠えます。
ですが、犬の言うとおりの要求に応えてしまうと、ずっと要求するために吠え続けます。
絶対に要求吠えに答えてはいけません。最初が肝心ですので、がんばって無視してください。
「飼い主がリーダー」と犬に認識させることは今後の生活の上で絶対条件です。


よく読まれるおススメ記事

  1. この記事へのコメントはありません。