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絶対にあげちゃダメ!犬にとって危険な食べ物は?その2

犬と生活をしていると、おねだりされるとつい!人間の食べ物与えたり、テーブルの上にあったチョコレートを勝手に食べられてしまう、なんてこともあります。

前回も「絶対にあげちゃダメ!犬にとって危険な食べ物は?その1」でお話をしましたが、まだまだ与えてはいけない物があるので、ご紹介したいと思います。

中毒を引き起こす食べ物ってなに?

◇ぶどう、レーズン

原因物質はまだわかっていません。中毒を起こすメカニズムも不明です。

【症状が出る摂取量】

ぶどう:体重1kgあたり19.6g

レーズン:体重1kgあたり2.8g

【例】 3kg の小型犬の場合

巨峰一粒を17g 、デラウェア一粒2g、レーズン一粒0.6g とすると

巨峰を約3.5粒、デラウェアを約29粒、レーズンを約14粒食べると症状が出ます

【ぶどうレーズンの中毒の症状】

摂取後24時間以内に吐く、食欲不振、下痢

すべての犬に起こるわけではありませんが、急性腎不全を起こすこともあります。急性腎不全が重症化した場合には、死に至る場合があります。

◇アルコール

アルコール飲料に含まれる「エタノール」が原因です。また焼く前のパン生地(ある特定の酵母が原因)や、腐敗したりんごを食べた後にアルコール中毒を起こした、という事例があります。

【症状が出る摂取量】

100%濃度のエタノール / 体重1kgあたり5.5mlで命を落とします。中毒を起こす量はわかっていません。

【例】3 kg の小型犬の場合

アルコール度数5のビールとすると

ビールを約1缶摂取すると、命を落とすことになります。

【アルコール中毒の症状】

初期症状:尿失禁、吐く、下痢、惰眠(眠りすぎる)

進行すると:呼吸困難、昏睡、発作、死亡する可能性もあり

その他危険な食べ物

◇とろろ芋・長芋

人間にとっては、ネバネバとした食材は滋養強壮に効く、健康に良い、と言われています。
しかし、粘り気のあるとろろ芋、長芋は、犬の口周りについてしまうと、痒みが出る恐れがあるので、食べさせないようにしましょう。

◇ドライフルーツ

栄養がぎゅっと詰まったドライフルーツですが、糖分と植物繊維が多く含まれているため、犬にとっては軟便や、下痢の原因となります。
また、腸内細菌のバランスを崩してしまう恐れもあるため、与えないようにしましょう。

◇いちじく

果肉だけではなく、葉や皮にも中毒性がある成分を含んでおり、口内の炎症などのアレルギー症状や、嘔吐の原因にもなります。
加熱処理をしてもダメなため、ケーキなどに混ぜて与えるのもいけません。

◇ハム・ソーセージ・ベーコン

多種多様な調味料が使われ、塩分が強く、脂肪も多い加工食品の肉は、犬の体に負担をかけてしまいます。少量でも高カロリーなので与えないようにしましょう。

◇唐揚げ・ハンバーグ

油分や塩分、調味料など、どれをとっても犬に与えるには不向きです。
特にフライドチキンは、骨が縦に裂けやすいので、飲み込んだ後に内臓を傷つけてしまう恐れがあります。
また、ハンバーグは犬にとって中毒性のある玉ねぎが入ってるので、絶対に与えないでください。

◇貝類

人間はうまく消化できますが、犬は貝類の消化が苦手なため、食べてしまうと下痢や嘔吐の症状を起こすことがあります。
さらにアワビやサザエといった一部の貝には、内臓に中毒成分が含まれており、光線過敏症を発症したり、重症化すると耳などが壊死する場合があります。

さいごに

可愛い愛犬だからこそ!どんなにおねだりされても、あげてはいけません!もし、食べてしまったら、動物病院で受診することを強くおすすめします。

また犬の総合栄養食はバランスが取れるように配合されています。

それ以上に人間のものを与えてしまうと、食のバランスが崩れる事になります。

犬の寿命も食べるものや生活習慣が大きく影響します。

1日でも長く一緒に暮らせるように、長生きしてもらうためにも、人間の物は与えない習慣をつけてあげる事も飼い主さんの重要な役割だと思います。


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