サービス

猫ちゃんの可愛いお耳♪正しいお手入れ方法について

ピンと立った猫ちゃんの耳。

その可愛さは誰もが認めるところです。この猫ちゃんの耳は非常に研ぎ澄まされた鋭敏な器官で、猫ちゃんの五感の中で最も発達しているという聴覚をつかさどっています。

猫ちゃんは、セルフグルーミングを欠かさない、きれい好き&お手入れ好きの動物ですが、これほど大切な耳を自分では見えないので、お手入れすることができません。

猫ちゃんに代わって、飼い主さんが耳の状態をチェックしてあげましょう。

耳で健康チェックしよう!

個体差はあるものの、猫の耳は基本的に健康であれば、それほど汚れることはありません。
うっすらと耳垢が見える程度であれば、正常の範囲内です。

必要以上にお手入れしようとすると、逆に傷つけてしまう恐れがあるので、無理に耳掃除をする必要はありません。
それよりも、定期的に耳の状態をチェックすることを心がけてください。

猫の耳は L 字型の構造をしていて、いちばん外側の、いわゆる「猫耳形」の部分は「耳介」と呼ばれています。
耳の穴は「耳道」と言われ、この長い耳道というトンネルの奥に、鼓膜があるという形状になっています。

耳の穴には、皮脂腺と耳垢腺と呼ばれる腺があり、これらの腺から出される分泌物が、耳の奥に入ろうとする細菌やほこりなどを手前でキャッチしています。
この分泌物が固まったものが耳垢です。分泌する量には個体差があり、耳の健康状態によっても差が出てきます。

分泌物が多ければ耳垢が多くなり、多すぎると耳道を詰まらせる元となるわけです。

耳道の部分は細くなっており、外から肉眼で確認できるのは、いちばん外の耳介の部分です。
飼い主さんはこの部分をチェックして、必要ならばお手入れをしてあげるようにしましょう。

「耳がくさい」「耳垢が大量に出てくる」、こんな時は外耳炎が疑われます。

耳垢というよりも、乾いた黒い粒状の汚れ(例えて言うならばドリップコーヒーを入れた後のカスのようなもの)が出るときは、耳ダニの可能性があります。悪化すると、かゆみから耳の周辺を掻いて耳を傷つけてしまうこともあります。

特に耳垢が見えているわけではないのに、しきりに耳を気にする仕草をする時は、中耳、内耳に問題がある場合があります。

あるいはアレルギー性皮膚炎の症状の一つとして、耳を痒がっているということも考えられます。これらの症状が見られる場合は早急に獣医さんに診てもらいましょう。

耳のお手入れの目安は?

猫の耳の状態は個体差が大きいので、お手入れの必要の有無、その頻度はそれぞれです。ブラッシングの時に、ついでに耳の状態を観察するクセをつけるといいです。耳の穴の入り口部分に耳垢がたまっていたら、お手入れのタイミングです。

体質的に耳の脂分が多い猫は、分泌物も多く、耳垢がたまりやすい傾向にあります。

いわゆる「たれ耳」のスコティッシュフォールドという猫は、耳の通気性が悪いので耳垢がたまりやすい、と言われています。

こうした猫の場合は、より頻繁に耳のチェックが必要となります。

耳のお手入れの仕方

水や耳用クリーナーで濡らしたコットンで拭うだけで、おおよその汚れは取ることができます。

繊細な器官である猫の耳を傷つけないよう、「こすらない」「優しく、ソフトに」をモットーにお手入れしましょう。

この時、綿棒を使うことは厳禁です!

耳の中に綿棒を入れている時に、猫ちゃんが頭を動かすと、猫ちゃんの耳の中に綿棒が刺さってしまう危険性があるからです。

また、クリーナーを耳に溢れるくらいに流し込み、耳を揉んでから拭き取る、という方法が紹介されることがありますが、こちらもおすすめできません。

猫の耳の中に液体がたまると、中耳に障害が起きて「斜頸」という症状が出てしまうことがあります。

1)耳を軽く引っ張り広げる

水あるいは耳用クリーナーを浸した清潔なコットンを指にまきつけておきます。そして耳の内側が見えるように、軽く引っ張りあげます。

2)見えている部分の汚れを拭き取る

見えている部分の汚れを拭き取ります。この時、こすらないことを心がけてください。猫は耳道が狭いため、見えている範囲のみを掃除すればOKです。


よく読まれるおススメ記事

  1. この記事へのコメントはありません。