日常の健康チェックと日頃のお手入れについて
日頃の健康チェックやお手入れはスキンシップのひとつでもあり、病気を早期発見する事も出来ます。
毎日観察することで、異常のサインを見逃さないようにしましょう。
健康チェックのポイントと注意
耳のチェック
内側の皮膚は張りがある肌色で、かさつきや悪臭がなく、清潔な状態が保たれているか。耳垢はそれほど溜まっていないか。特に耳の垂れた犬種はマメに耳の中はチェックしてあげましょう。
こんな時は注意!!
耳の内側または外側が腫れている。耳をよく振る。出血している。悪臭がする。耳をよく掻く。耳垢やフケが多い。
目のチェック
イキイキとして、濡れた光を放つような目をしていれば大丈夫です。
目の異常は目の病気だけで無く、他の病気の一症状である場合もあります。
また、長毛種や目が飛び出ている犬種は、目に傷が付きやすいので要観察です。
こんな時は注意!!
目ヤニが多い、涙が溢れて流れている。かゆがる。目をどこかにこすりつけるような動作をする。充血している。目の色がいつもと違う。まぶたが腫れている。目が突き出している。
鼻のチェック
健康な犬の鼻は、湿り気があり、艶々と輝いて見えるのが正常です。ただし、睡眠中や起きた直後は乾燥しています。
こんな時は注意!!
出血している。腫れている。常に乾いている。ひび割れている。鼻水が出ている。くしゃみや咳をする。
口や歯のチェック
歯肉や舌は濃いピンク色もしくは少し赤みがかっているのが正常です。
犬歯の根元や臼歯に多少黄ばみがある程度なら問題ありません。
こんな時は注意!!
よだれが多く出る。口臭が強い。出血している。口が閉まらない。歯石が分厚く茶色い。歯がぐらついている。唇が腫れている。口の中に出来物がある。
体のチェック
被毛は一般に光沢がありサラサラしているのが正常です。
皮膚は一般に白色から肌色やピンク色なか大丈夫です。
またこの時に、肥満度や痩せ具合の確認も体を触って調べておきましょう。
こんな時は注意!!
脱毛している。被毛を頻繁になめている。痒がっている。被毛から悪臭がする。皮膚が黒ずんできた。出来物がある。しこりの様な物がある。太ってきた。痩せてきた。
日頃のお手入れについて
日頃のお手入れといえば、上記の事もやりつつ、グルーミングをしてあげる必要があります。
犬は基本体毛に覆われているため、短くても長くてもブラッシングは必要です。
グルーミングの重要性について
ブラッシングやコーミングなどの被毛のお手入れ全般をグルーミングと言います。
グルーミングは、毛並みを揃え、抜け毛や汚れを落として清潔にするだけでなく、皮膚病やノミ・ダニなどの寄生虫を防ぎ、新陳代謝を高めるなどの役割があると言われています。
特に長毛種では、腹部や内股の被毛がからみやすく、皮膚も敏感なので、クシでとかされる事を嫌う犬がいますが、グルーミングは飼い主と愛犬とのスキンシップの一つなので、嫌がってもやり通すと、そのうち犬も理解してくれます。
また、爪や歯、耳の手入れも定期的に行う習慣を付けておくと、トリミングに出した際も驚いて、大暴れするといった事態にはならないです。
グルーミングはいつから始める?
生後1か月経ったら、犬の身体を拭いたり、爪を切ったりするのと同時に膝に抱き上げてブラッシングをしてあげるところから始めます。
2か月くらいの仔犬までは、柔らかい豚毛のブラシを使うようにしましょう。
それ以降は本格的なグルーミングを始めてもいい時期です。
最初は犬も嫌がり、暴れる仔もいますが、飼い主がそれを可哀そうと思わず、最初は押さえつけてでも根気よく続けて下さい。
グルーミングもしつけの一つです。犬が嫌がるからと止めてしまうと、それ以降させてもらえなくなります。
こうなるとトリミングにも出せないし、獣医さんに連れて行っても大変な事になります。
酷い仔は鎮静剤を打ってトリミングや検診を行うという事もあります。
鎮静剤を打たれる方がよっぽど可哀そうです。そうならないためにも、飼い主は常に上の立場である事を幼い頃から人に服従する習慣や自制心を養っておくこともとても大事です。
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