褒めるより難しい、叱る必要性と方法
いけない事は叱る
しつけで褒める事は重要ですが、いけない事をしたら叱る事も重要なしつけです。
褒める事は犬も喜ぶ事で、飼い主にとっても楽しく嬉しい気持ちになります。
しかし、叱るというのは、飼い主にとっても苦痛で、出来ないといった気持ちになるのは分かります。
しかし、甘やかしてばかりいるとワンちゃんのためにはなりません。
家族だけならいいですが、他人にも迷惑を掛けるような事があっては大変です。
そうなると家族だけでなく、犬も不幸になります。
訓練で叱りは禁物
まず大切なのはしつけの訓練では絶対に叱ってはいけません。
できないから叱ると、犬は訓練そのものをイヤになり、訓練が難しくなります。
出来た時に褒めてあげれば犬はとても嬉しく思い、そうやって訓練が楽しいと思うようになります。
出来なくても、何度も繰り返して教えてあげる事が重要です。
叱る方法
叱る内容も重要と思いますが、他人にそれをしたら迷惑になるような事です。
例えば吠えたり、噛みついたり、飛びついたりです。
この様な事がいけないのだと教えるために叱ります。
しかし、人間の言葉でいくらガミガミと言っても犬には全く理解できません。
なるべく端的な言葉を発した方が効果的です。
「いけません」「だめでしょう!」「なんでこんな事するの!」ではなく、「ダメ!」「こら!」「ノー!」という2文字以下の短い言葉がいいです。
この叱る言葉も、褒める時同様にいつも同じ言葉を使うようにして下さい。
この他に、音や唸り声で伝える方法もあります。
母犬が仔犬に向かって唸っているのを聞いた事があると思います。
あれは、母犬が仔犬に対して叱っている時です。
この声はとても効果的で、仔犬の頃から聞いている音であり、叱られる音と認識しています。
また、雑誌なので床を「バンッ!」と叩くのも効果はあります。
一瞬大きな音が鳴り、犬は驚き、悪い行為をしていればその行為が止まります。
それを繰り返す事で、悪い行為をしたら大きな音がなると認識して、しなくなります。
大きな音を出す時は、ご近所さんの事にも配慮して下さい。
叱る時の体罰は絶対にダメ!!
叱る時にどうしても感情的になって手を出してしまいそうになる事があるかもしれません。
直接的な体罰は飼い主に対する恐怖心を植え付けるだけです。
しつけとしての効果は全くありません。
叩かれた恐怖心が心の傷となり、人間の手に怯えるようになり、怖くなり噛みつくと言った悪循環になりえます。
犬はそういった事を一度されるだけで生涯忘れる事がありません。
犬との信頼関係が壊れる原因になる事もあります。
叩く真似をするのも同じ事です。
叱る時は犬の名前言わない
叱る時は、犬の名前を付けて叱ると、「名前を呼ばれると叱られる」と学習してしまう可能性があります。
そうなると、楽しいときでもわんちゃんの名前を呼んでも寄ってこないという事もあります。
そうする事で飼い主さんは、名前を呼んでもこない悪い子と思って、わんちゃんとの関係性も悪くなってしまいます。
また、叱る時は目を合わさないのがコツです。
目を合わせる時は、とても安心し、リラックスしている時だけにしましょう。
わんちゃんは本当に純粋で、単純なのです。
飼い主さんがわんちゃんに合わせて、分かりやすい表現を心がけてあげましょう。
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