犬の無駄吠えの心理と止めさせる方法
家の前や自分の前を知らない人が通りかかるだけで「ワンワン!」と大騒ぎして吠える犬がいます。
その時吠えているのは、理由が無くただ吠えているのではありません。
しかし人間からすると無駄吠えの様にしか見えません。
犬が吠えるのは必要があるから吠えているのです。
犬が吠えるその心理と理由
犬が吠える理由がいくつかあります。
犬は縄張り意識の強い動物です。自分の家の前の道でさえ自分の縄張りの範囲です。
そんな場所を知らない人が通るだけで一大事なのです。
縄張りに知らないやつが近づいたと、野生時代の本能が働くように警戒心が強くなっているのです。
現代の「番犬」の見方
昔は犬を番犬として飼い、夜寝静まった後に見知らぬ侵入者がいると大きな声で「ワンワン!」と吠え、異変を飼い主に伝えると同時に、侵入者に対しても恐怖を与えてきました。
そうして番犬は家族を守ってきたのです。
その心構えは今も犬の中には残っており、誰かが家の前に近づくだけで「ワンワン!」と吠えているのです。
しかし現代ではその吠える声というのは近所迷惑でしかありません。
吠えることは自然な事なのですが、吠える場所や時間、声の大きさなどによっては社会生活で迷惑になります。
吠え癖をつけさせないようにするために
一般に外で飼われている犬はよく吠える傾向にあると言われています。
運動不足や飼い主に構って貰える時間が少ない事から無駄吠えをしてしまうのです。
また家の中で飼育されていても、外の音に敏感になり反応して吠えてしまったりします。
子犬時代に兄弟から早いうちに離された子や、色々な音や環境に慣らされていない子は、不安を感じやすい性格になり、無駄吠えが多くなると言われています。
無駄吠えをやめさせる方法
無駄吠えがあまりにも酷いと改善しなければなりません。
犬は誰が怪しいか判断がつかないので、日頃接触の機会が少ない人間に対して不信な人と判断する傾向にあります。
しかし、犬が無駄吠えをするたびに叱ってもやめさる事はできません。
犬はそれが自分の仕事だと思っているので、叱られると逆にストレスを感じてしまいます。
無駄吠えをしている時に興奮を押さえようとして、飼い主が近づいて体を撫でたり背中をポンポンと叩くのはあまりいい対処法ではありません。
吠えれば飼い主が寄ってきてくれると勘違いする事があるので逆効果です。
こんな時は、飼い主はリーダーシップを発揮させ、まずお座りや伏せをさせ犬が落ち着かせましょう。
そして吠えるのをやめたら直ぐに褒めてあげます。これを繰り返していく事につきます。
犬に「静かにしなさい!」という命令の意味を理解させていくのです。
犬は訓練すれば命令の意味と行動を理解する事ができる動物です。
また日常的に色々なタイプの人に慣れさせる事も大切です。
散歩の時も吠えそうになったら犬を落ち着かせて怖くない事を根気強く教えてあげましょう。
まとめ
犬の無駄吠えには意味があります。
ただ叱っただけでは犬にとってはストレスでしかありません。
犬の気持ちを理解しながらリーダーシップもとりつつ、しっかりしつけを行うようにしましょう。
今回の無駄吠えをやめさせる方法は、飼い主と犬の間にしっかり信頼関係を築いている場合に限ります。
まだしつけ中の段階である場合の無駄吠えをやめさせる方法もあります。
それはまた別でお話をしたいと思います。
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