暑くなると気を付けたい犬の消化器系の病気と誤飲・誤食について
夏も本番に入り、ジメジメした日が続きます。
この暑くなる時期に犬の消化器系の病気がとても多くなります。
消化器系といいうのは、食堂から肛門までと幅広く、消化器系の病気といってもその種類は実にさまざまです。
その原因と対策について解説していきたいと思います。
暑い時期に急に増える「胃腸炎」
消化器系の中で最も犬がかかりやすい病気が胃や腸の粘膜に炎症を起こす「胃腸炎」です。
この胃腸炎は7月から8月に多く見られると言われています。
その原因は、この時期というのは高温多湿で、フードや飲み水に雑菌が繁殖し、それを食べたり飲んだりしてしまう事から起こります。
また、レジャーが増え、草むらなどで腐った食べ物を拾い食いしたり、虫を食べてしまったり、除草剤が巻かれた草を食べたり舐めたりした事により「胃腸炎」を起こしてしまうのです。
この時期はいつも以上に、フードや水の管理をするようにして下さい。
また飲み水には氷を入れておくのも方法かもしれません。
しかし冷たすぎても犬が好まなかったり、お腹を冷やす可能性もあるので、犬の状態を見ながら与えて下さい。
フードは直ぐに食べ終えなければ、直ぐに引いて破棄するようにして下さい。
先天的な原因が多い「ヘルニア」で便が詰まる??
ヘルニアとは「体の組織から内臓や脂肪などがはみ出した状態」の事を言い、人間のヘルニアとは全く違う意味をなします。
消化器系に障害が出るのは、腹膜(筋肉や皮下脂肪、皮膚で構成される内臓を守る組織)から腸がはみ出してしまう場合です。
これは先天的な要因がおもですが、成長とともに治る事があります。
しかしひどくなる事もあり、腸の運動が止まってしまい、便が詰まり結果手術が必要になります。
生まれつき「ヘルニア」持ちかどうかは犬を購入する際に分かります。
販売時に「ヘルニア」を持っている仔に関しては購入者へ言う事にもなっています。
必ず確認をして、これから注意するべきことなどアドバイスを貰っておきましょう。
好奇心旺盛の犬は特に気を付けたい「誤飲・誤食」
特に仔犬の頃は誤飲・誤食が多く、獣医へ走っていくという事をよく聞きます。
これは犬にとても多いトラブルです。
おもちゃや靴下で「腸閉塞」を起こしたり、竹串や爪楊枝を誤飲して胃に穴を開けてしまう事もあります。
また中毒症状を起こしてしまう物を誤食してしまうケースです。
観葉植物や、チョコレート、ネギ類や人間の薬が特に多いと言われています。
人間の薬に限っては食べた量によっては死に至る事もあるので管理には十分に気をつけて下さい。
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