うちの猫、肥満体型??肥満予防の食事管理はどうしたらいいのか?
「うちの猫って、何だか太ってきた??」とふと、気づいたりします。
猫の体型は、食事バランスや、運動量によって変化していきます。食べないよりは食べた方が健康に良さそうですが、太った時に怖いのが糖尿病などの病気です。人と同じです。
人にとって主食である炭水化物ですが、猫にとっては摂取すべき栄養素なのでしょうか?一般的な炭水化物の効果としては、腸内環境を整えて、エネルギー源として機能するため、一定のプラスの効果があります。
一方で、過剰摂取のために余ってしまった糖質は、脂肪として蓄えられてしまうので、肥満の原因になりかねません。
人のダイエットでポピュラーな炭水化物ダイエットが成立するのも、そういった理由からです。
しかし、猫が大量の炭水化物を摂取しても、それを有効活用する体質ではなく、そもそも炭水化物でしか摂取できない栄養素はありません。
元来、猫(野生)は肉食動物であり、穀物を消化分解するのは苦手です。
余分に摂取すれば、アレルギーを引き起こす可能性もあります。本当に必要な栄養素は「タンパク質=肉」とされています。猫に与える際には、全体の炭水化物の割合は、だいたい1/3程度に抑えるようにしましょう。
一日でどのくらいのカロリーが必要?
肥満になる一番の原因は食事です。過剰摂取にならないように、必要なカロリー量を正しく把握することが大切です。
猫は年齢によって必要カロリーが異なるのはもちろんのこと、妊娠しているか、日々の行動による代謝量によっても変わってきます。人と同じです。
その中でも肥満傾向にある猫は、最もカロリーを抑えなくてはいけない生物に該当します。
具体的には「猫の体重×0.75×70」の値が適切なカロリー量です。
ちなみに生まれて間もない生後1年未満の猫は成長期なので、この2倍〜3倍のカロリーが必要になります。妊娠中の猫も2倍のカロリーが必要になります。
適正なカロリー量に抑えることで、適切な体型を維持できる確率が高くなります。カロリー量には注意を払って食事を与えることが大切です。
猫の空腹感、同じカロリー量でも食事の与え方によって変わる?
150gの食事を1回で全て与えてしまうのと、3回に分けて50gずつ与えるのでは、1日の摂取総カロリー量は同じですが、猫が感じる空腹感は全く異なります。
空腹感が長くなるにつれて、体が脂肪を溜め込もうとするので、肥満体質になりがちです。以上の理由から、2回〜3回に分けることが正しい食事の与え方になります。
なお、食事の量は目分量では誤差が生じるので、計量器を使って正しく測定することがとても重要です。
見直そう!食事バランスって重要!
◇食事の与え過ぎ
猫が肥満になってきたら、まず食事の与え方を見直しましょう。
量はもちろん、与える回数にも気をつけます。だいたい子猫は1日3回で十分です。成猫になったら、1日2回に減らします。「太った?」と感じたら、1回に与える餌の量を少し減らしてみましょう。
◇人の食べ物を与えない
太る原因の一つとして、人の食べ物を与えてしまっていることも原因となります。
そうなるとせっかくバランスの良い食事を用意しても、カロリーや、食事のバランスが崩れてしまいます。人の食べ物は塩分が強すぎるので、おねだりされても、絶対あげないようにしましょう。
◇おやつの与えすぎ
猫はおやつが大好きです!が、与えすぎには注意です!!猫が欲しがるとついつい、あげたくなりますが、健康を考えると与えすぎはNGです。餌を食べなくなる原因にもなってしまいます。おやつを与える時間や回数を規則的にすることで、猫も慣れていきます。猫用のおやつを低カロリーのものにするのもありです。
◇運動不足な場合
室内飼育の猫は、どうしても運動不足になりがちです。適度に運動させることがダイエットへの近道です。猫は高齢になるほど遊ばなくなるといいますが、おもちゃや遊び方を変化させることで夢中になります。
運動時間の目安は、だいたい15分〜30分程度、遊んであげるといいです。
「なかなか時間を取れなくて・・・」と、猫と遊べない人もいると思います。
そんな時は、時間を少し減らして5分〜10分程度でもいいと思います。猫は、短時間の運動量で満足する動物なので、1日短時間運動させるだけで、いいダイエットになります。
また、一人遊び用のおもちゃを用意するのもおすすめです。運動できる環境を作ってあげることで、忙しい時も安心です。
人と同じで、猫もダイエットは時間がかかる!
太っている猫は、通常の猫と比べると、糖尿病になる確率が増して、約4倍〜5倍と言われています。そのため、飼い主が積極的に痩せさせる工夫をしなければなりません。
正しいダイエットは時間がかかります。
これは一例ですが、大体、体重の10%を減らすのに2ヶ月〜3ヶ月ほどかかったりします。
体重は、月1回で測ってみると良いようです。急激に痩せさせるのは、人も猫も、体に負担がかかりますので、時間をかけてゆっくり痩せさせることが大切です。
リバウンド防止にもなります。毎日の食事バランスと運動により、数ヶ月かけて、ゆっくりスリムな猫になりましょう。
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