犬は無視されるのが一番ツライ
いままでしつけに関して、叱る時の方法を述べてきました。
犬はもともと群れで暮らしてきた動物で、仲間とのミュニケーションをとても大切にしていました。
飼い犬の場合は、家族が群れの仲間という事になります。そして、飼い主がその群れのリーダーなのです。
家族の中では一番下位である事を教える
ペットが可愛いからと人間と同等に扱ってあげたい気持ちはわかりますが、それは犬にとって混乱させるだけです。
しっかりと誰がリーダーで自分が一番下であるという事も子供の頃から教えていきます。
そこで必要なのが、何度もお伝えしている様に「しつけ」になります。
また、しつけはいつもお父さんやお母さんだけがするのでは無く、子供たちも同じ様にしつけをしておかないと、子供たちは自分と同等もしくは下の立場の者と勘違いをします。
全員が同じ言葉で、同じしつけをする事で、みんなから命令をされる自分は一番下であると理解してきます。
また、散歩も自分より先を歩かせるのではなく、必ず真横を歩かせる様にリードを引っ張りながら教えていきましょう。
無視されると辛いということ
本題の犬に対する「無視」についてお話をしたいと思います。
前述したように、犬は群れで過ごしてきました。その群れでは、上位の犬は下位の犬に対して特別な注意や関心をあえて持ちません。そうして、上下関係をはっきりさせていました。
なので、本当は構って欲しい気持ちが強い犬に取って「無視」はとても辛い事なのです。
これを利用するしつけの方法があります。
犬が問題行動を起こした際に、目線を合わさずに無視をします。犬は、その無視に対して、また無視されることが辛いので、やがて問題行動をしなくなります。
また無駄吠えをしたときも効果的で、無駄吠えがうるさいからと、飼い主が静かにしなさいと大声で言っても、逆に犬にとっては応援されていると思い、更にエスカレートしてしまうケースが多いです。
このような時は、うるさいのを我慢して無視をします。そして無駄吠えを止めた瞬間に甲高い声で褒めます。
こうすることで、静かにすると褒められる喜びを覚え、無駄吠えをしなくなります。
このように、どんな叱り方よりも、犬は無視されることが一番イヤなのです。
飼い主が大人であればそれを理解して無視を出来ますが、子供たちはついつい構ってしまうと思います。
家族で飼う場合、大人が子供にまずはしっかりと説明をするのも、犬と家族の良い関係を作るコツです。
犬がやって良い事と悪い事をみんなで共有して、統一しておくことがとても大切な事なのです。
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