仔犬を飼う前に

大型犬を飼う前に理解したい大切な事

犬を飼う際に迷う一つに、大きさで迷っているという方もいらっしゃると思います。

実際にその相談に来られる方は結構いらっしゃいます。

漠然と大型犬は大きくて存在感があり、一緒に遊べて楽しそうなど良いイメージが多いからだと思います。

そこで、小型犬から大型犬の違や特徴をまとめて書きたいと思います。

身体の大きさ

これは見た目で分かる事ですが、大型犬と小型犬では大きく違います。

大きさ別に下記まとめてみました。

*あくまでその犬種がその体重で収まるとは限りません。

■超小型犬:5キロ未満

チワワ、ポメラニアン、カニンヘンダックスフンド、ヨークシャーテリア、トイ・マンチェスターテリア、ミニチュアピンシャー など。

■小型犬:5キロ〜10キロ未満

トイプードル、ミニチュアダックスフンド、パピヨン、ミニチュアシュナウザー、パグ、フレンチブルドッグ、マルチーズ、シーズー、ジャックラッセルテリア、ビーグル、イタリアングレーハウンド、バセンジー、キングス・チャールズ・スパニエル など。

■中型犬:10キロ〜20キロ未満

柴犬、イングリッシュコッカースパニエル、ウェルシュコーギー、ボーダーコリー、スタンダードダックスフンド、紀州犬、甲斐犬 など。

■大型犬:20キロ〜40キロ未満

ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、ドーベルマン、アイリッシュ・セター、ボクサー、ジャーマン・シェパード、シベリアンハスキー、秋田犬、ダルメシアン、ラフ・コリー、ボルゾイ など。

■超大型犬:40キロ以上

グレート・デーン、グレートピレニーズ、マスティフ、土佐犬、バーニーズ・マウンテン・ドッグ など。

食事量

小型犬の場合は、食事量は大人になっても大きく変わる事は無いと思います。

しかし大型犬の場合、成犬になると体の大きさに見合った食事量が必要です。

その事で便の量も大きく変わってきます。

運動量

小型犬であれば家の中の運動で十分な事が多いのですが、大型犬はとにかく運動量が必要です。

雨の日であっても散歩が欠かせない事がほとんどです。

また、大きくなるにつれてとても力が強くなります。

それに耐えれる時間や力があるかも、決める際のポイントとして考えて頂きたいです。

なので、力や体力が少し低下した老夫婦が大型犬を飼うのは少し難しいかもしれません。
毎日散歩

しつけ

大型犬のしつけは小型犬以上にする必要があります。

大きくなって力が強くなった時に飼い主さんの言う事を聞かなければ人に飛びついたり、場合によっては噛みつく事もあるかもしれません。

大型犬に噛まれるとかなり危険な事なので、十分なしつけが必要です。

しかし大型犬は小型犬に比べとても賢いとも言われています。

しつけをしっかりすれば覚えは早く、飼い主さんの言う事も忠実に聞く事が多いです。

大型犬を飼われる方は一度はトレーナーさんに教えてもらったり、しつけ教室に足を運ぶのは必要かと思います。

トリミング

外での生活がメインの大型犬は、汚れる事も多いので小まめにトリミングへ連れて行く必要があります。

当店では大型犬の場合は2週間に1回はトリミングに来て頂く様にお勧めをしております。

もちろん室内飼いの小型犬も清潔を保つ上でトリミングは必要です。

小型犬を飼われているみなさんは、だいたい1か月に1回は来られています。
カンファペット

ペットホテル

いざペットを置いて、旅行となった時、ペットホテルを行っている場所に預ける必要があります。

小型犬の預かりは比較的ペットホテルを行っているところであれば、受け入れがありますが、大型犬の場合、ケージの大きさの関係上、受け入れをしていない所もあります。

前日になって慌てる事が無いように、小型犬であれ大型犬であれ事前にペットホテルを受け入れてもらえるショップとコンタクトを取っておくことが大切です。

当店では、大型犬のお預かりは、ケージでは無く、1.5帖ほどのお部屋を用意しているので、そちらでお預かりさせて頂く事を勧めさせて頂いております。

狭いケージよりものびのびできる部屋でのお預かりなので、わんちゃんもいつも快適そうです。

病気と寿命について

犬に関しては、小型犬よりも大型犬の方が寿命が短いと言われています。

一般的な平均寿命が小型犬で14~17年、大型犬で約10年ほどと言われています。

近年はフードの質が上がり、それと同時に犬の寿命が延びているという報告もあります。

大型犬の寿命が短いのは、体の大きさの割には心臓や肺が弱く、常に酸素が十分に体内に行き渡らない酸欠気味の体となっており、これが細胞の老化を早めて短命になる要因だと言われています。

また、細胞の生まれ変わりのスピードが早いことは、ガンのような異常細胞の発生率も高くなります。

よって、病気になるリスクが高いことから大型犬の平均寿命は小型犬よりも短くなっているそうです。
ピーチェック

大型犬をできるだけ長生きさせるには

小型犬よりも寿命が短いと言われている大型犬を長生きさせるには、どうすればよいでしょうか?

まず、どの大きさの犬にも共通することは、去勢や避妊を済ませておくことです。

手術をしておけば生殖器関係の病気のリスクを減らし、発情からくるストレスを取り除くことが出来るため長生きに繋がります。

予防接種は、毎年必ず受けて病気にかかるリスクは出来るだけ取り除いてください。

大きな犬を飼うのは大変ですが、出来れば室内で飼った方が、温度変化も少ない環境なので体への負担が軽くなります。

散歩を日課にすることで運動量は確保することが出来ます。

そして栄養過多にならないように食事の量を調節し、肥満を防ぐことを心がけます。

ブラッシングをこまめに行って被毛が固まらないように気をつけて、また同時にボディチェックを行い、皮膚のトラブルやしこりのチェックなど、早期発見を心掛ける事で長生きに繋がります。
ピーチェック

介護について

最近ペットの世界では話題に上がるほどの問題です。

フードの質の向上により長生きするペットが増えそれと同時に介護が必要になるペットが増えました。

ペット用の介護用品の販売も毎年増えているそうです。

小型犬が寝たきりになっても、簡単に抱き上げ、移動させる事は容易ですが大型犬の場合簡単にとはいきません。

誰かの手を借りて移動させる必要があります。

また、寝たきりだとオムツをしておきますが、どうしても下半身は汚れてしまいます。

その時に小型犬であればさっと洗えますが、大型犬は大がかりです。

介護はそれだけではありません。人間以上に付きっ切りの事が多いです。

飼い主さんも精神的に辛い日々が続きます。

必ず一人で抱え込まず周りに相談できる体制は事前に整えておくことも大切です。

お金について

なんと言っても小型犬に比べたら大型犬はお金が掛かります。

食事の量にしても何倍も違うという事は、同じようにフード代も何倍も違います。

またトリミングやペットホテルも大型犬料金になります。

病気をすれば獣医代や薬代は小型犬に比べればかかります。

しつけ教室も必要になってくるのでそのお金も必要です。

まとめ

大型犬を飼うのはとても夢があって楽しい事ばかりかと考えていましたが、大変な事が多いという事が分かりました。

しかし、飼い主さんの十分な理解と経済力とわんちゃんのために取れる時間の余裕があれば飼う事は十分可能です。

実際に当店のお客様で大型犬を飼われているお客様も多数います。みなさん色々な所へ出かけたりととても毎日楽しそうにしています。

また少しでもおかしいと思ったらすぐに獣医さんに診てもらう様に心がけているという方もいらっしゃいました。

飼い主さんの日頃のケアと管理と大型犬に対する理解があれば、ワンちゃんたちは健康で長生きが出来、また家族と楽しい毎日を送れるのだと思います。


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