仔猫を飼った後

愛猫家必見!知ってて役立つ!こじらせると大変な「猫風邪」とは何なのか知っておこう

「猫風邪」という言葉を聞いた事はあるでしょうか?

ウイルス等の感染によって風邪のような症状を引き起こす病気です。長く飼っている猫はもちろん、特に子猫や、飼い始めのときに気をつけたい5つの感染症の中で、今回は「猫風邪」についてお話したいと思います。

 

猫風邪ってどんな病気?

猫風邪とは、「猫カリシウイルス」や、「猫ヘルペスウイルス」などに感染して、人の風邪のような症状が出る病気です。

「猫カリシウイルス感染症」「猫ウイルス性鼻器官炎」ともいいます。

そして、クラミジアやマイコプラズマといった細菌の感染です。また、これらが単独ではなく、混合感染している場合もあります。

特に、生後3ヶ月までの子猫に発症しやすく、悪化させると鼻炎で鼻が詰まり、においを嗅げなくなったり、口内炎の痛みで食べられなくなったりと、食事を充分に取れないため、衰弱死してしまうこともあるので、注意が必要になります。

子猫の他にも、高齢の猫など、免疫力が低下している猫では、最悪の場合、命にかかわる危険性があります。そのため、子猫や高齢の猫が猫風邪を発症した場合は、早めの対処が必要になります。

1歳〜7歳くらいまでの成猫であれば、猫風邪が原因で死に至る可能性が極めて低いですが、鼻が詰まって息苦しくなり、食事も取れないなど、猫風邪の症状は、猫にとっても辛いものです。

いったん感染すると、ウィルスは体内にとどまり、免疫力が低下した時などに繰り返し発症しますので、その都度、なるべく早めに!動物病院で受診しましょう。

猫風邪の症状って?治療は?

猫風邪の主な症状としては、咳やくしゃみ、鼻水等の他に、発熱や食欲低下、脱水などがみられます。また角膜炎や結膜炎を起こし、涙や目やにが多くなることもあります。

クラミジアが猫風邪の原因となっている場合、子猫であれば放っておくと衰弱し、肺炎になる危険性もありますので、早急に動物病院での受診をお勧めします。

完全室内飼育の猫では、外の猫との接触がないことから、基本的には感染する可能性は考えにくいですが、飼い主さんが外の猫を触った手で、家の猫に触れることによって、間接的に感染する可能性もあります。

そのため、「猫風邪には感染しないはず」とは思い込まず、咳やくしゃみ、鼻水、発熱等の症状が見られた時は、猫風邪あるいは他の病気が潜んでいることも考えて、動物病院で受診しましょう。

猫風邪の治療は、主にインターフェロンの注射や、内服、抗生物質の投与による対症療法を行います。

ヘルペスウイルスに対しては、抗ウイルス剤を投与することもあります。

脱水があるときや、食欲減退による栄養不足の場合には点滴投与、目やにが多く見られる場合は、目薬を投与します。

ほとんどの場合は投薬治療で完治しますが、子猫や高齢の猫では重症化しやすく、命に関わることもあるため要注意です。

猫風邪の症状が見られたら、子猫や高齢の猫ならもちろんですが、成猫であっても動物病院で受診しましょう。

重症化すると、肺炎を起こす可能性もあるため、早期治療が大切です。また、原因の1つであるヘルペスウイルスは、一度感染すると、その後も体内にとどまり、ストレスや病気などで免疫力が低下した際に再発することがありますので、いったん治った後も要注意です。

猫風邪って予防出来るの?

猫風邪の予防方法は、定期的なワクチン接種です。

生後2ヶ月から接種可能なので、子猫のうちからワクチン接種することをお勧めします。

ワクチン接種をせずに猫風邪になってしまうと、多頭飼育の場合には、他の猫にも一気に感染し、治療が大変になってしまいます。

そのため、定期的なワクチン接種をし、猫風邪を事前に予防することをお勧めします。屋外にいた子猫を保護した場合、すでに母猫からウィルスに感染していることも考えられますので、先住の猫がいるなら、すぐに同じ部屋に入れることが避けて、まずは受診しましょう。

猫風邪って人にも伝染る?

猫風邪の原因となるクラミジアは、人間にも感染してしまうので、早めの治療が必要です。

風邪を発症している猫の目やにを触った後に人間の目を触ると、角膜炎や結膜炎になる可能性もあるので注意しましょう。

まとめ

私たちとは違い、放置して自然治癒することは考えにくいです。

そのため猫風邪と思われる症状が現れた場合、すぐに動物病院へ連れて行きましょう。

そのまま治っていくだろう、と思っているうちに重症化して肺炎を起こしてしまう場合や、衰弱してしまうこともあります。

どんな病気も早期治療が大切なので、猫風邪を軽く考えず、速やかに対応しましょう。


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