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猫の正しいダイエットを知る

愛猫にいつまでも健康で長生きしてほしいと思うのは、どの飼い主さんも願う事です。

その秘訣はなんと言っても適正体重を維持する事です。

適正体重を超える場合はダイエットを始める必要があります。

しかしそのダイエットも方法を間違えると不健康になったり、最悪命の危険にさらされます。

ダイエットも正しい方法を取れば、しっかり痩せる事が出来ます。

今回はその正しいダイエットの方法を説明したいと思います。

肥満の原因と適正体重を理解する

室内飼いは肥満のリスクが増える

とは言え、最近は室内飼いがほとんどで、昔に比べると飼い主さんと一緒にいる時間が長くなりました。

その事で、飼い主さんは猫ちゃんの喜ぶ姿が見たくて、つい人間の物や、おやつを与えてしまい、猫に取っては高カロリーになり肥満になります。

さらに室内では運動量も少なくまた寝ている事が多いです。これらの要因が重なり、肥満気味の猫ちゃんが増えているのです。

動物病院の調査によると、来院する猫ちゃんの肥満率は1~3割もあるそうです。

肥満は万病の元」と言います。

今一度愛猫の体形を見直してあげて下さい。

必要最低限しか動かない猫の習慣とは

動物園やテレビで同じネコ科の動物であるライオンを見た事があると思います。

ネコ科の動物は、「移動する」「餌を探す」「縄張りの確認」など必要な時以外は基本動きません。

普段はじっと寝てばかりいますが、いざという時は素早く逃げれるように瞬発力が発達したと言われています。

驚いた猫が垂直方向に飛び上がる光景を目にしたことがあると思います。

しかし、飼いネコの場合、餌は決まった時間に与えられ、縄張りを見回る必要もなく、ねぐらを移動する必要もありません。

こうして、昼も夜も動かず1日寝てばかりいる事で太る原因になるのです。

適正体重を把握する

ネコちゃんには猫種や性別によって適正体重があります。

これは専門家でないと把握していない事が多いです。

また専門誌などにも載っていますが、それは悪魔で目安です。

心配のようであれば、獣医師やペットショップで相談をして、ボディチェックをしてもらいましょう。

ボディ・コンディション・スコア

愛猫の肥満具合を簡単にチェックできるスコア表というのがあります。

これを目安に、愛猫がどのレベルであるかをチェックし、スコア4や5の場合は早急にダイエットを始めてあげましょう。

また心配の方は、獣医さんへ行って相談をし、同時に血液検査等も受けた方がいいかもしれません。

本当に怖い肥満のリスク

肥満で関節を痛める

 

人間でも良く聞く話ですが、犬も肥満で一番問題になるのが関節です。

重い体重を支えるために膝関節が圧迫され、どんどんすり減ってしまうのです。

更に症状が悪化すると、骨同士がぶつかり合って骨関節症を発症します。

これは、蹴り出す時や踏ん張る時に痛みを感じるため、歩き方がおかしかったり、階段を嫌がったり、ソファーや車に乗る際に飛び乗らなくなります。

この様子を見たら、骨関節症を疑ってもいいと思われますので獣医さんへ相談に行って下さい。

肥満による糖尿病は体重コントロールが有効

猫の糖尿病は症状が分かりずらく、徐々に進行するため、診断がとても難しいです。

飼い主さんが気づく事が出来ず、症状が出た時には重篤な状態である事が多いです。

しかし、糖尿病の診断がついても、インスリン投与を必要としない猫ちゃんが半数で、原因は肥満です。

この場合は、減量食や獣医食で体重を落とし、糖尿病の改善を図る事ができます。

詳しくは、獣医師に相談して下さい。
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シニア猫の肥満は要注意

年を取ると、どんな生き物であつても心臓がだんだん弱ってきます。

猫の場合は、そこに肥満が重なると、心臓に過剰に負荷がかかり、肥大型心筋症になってしまうのです。

心臓の病気を発病しやすい、アメリカンショートヘアやラグドールはシニアになってからの肥満に注意してあげて下さい。
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正しい食事のダイエット

目標体重を決めて、減量食で体重を落とす

猫も人間同様のカロリー消費をします。

運動によって消費されるのは、全体の1/4程度で、運動だけで痩せようとしてもあまり効果はありません。

やはり食事によるダイエットも必要です。

かと言って猫ちゃんにも1日に必要なエネルギーがあります。いきなり食事の量を減らすのではなく、少しずつ時間を掛けて落とすようにしましょう。

また減量食を続けていると猫ちゃんは味に飽きがきます。その場合はふりかけなど少し味が変わるもので工夫をしてあげて下さい。

また、水分もしっかり摂らせて、腸内環境も同時に整えてあげるとスムーズにダイエットが進みます。
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おやつは成分に配慮を

ダイエット食を続けていると、猫ちゃんも嫌気がさしてくるので、たまにおやつのご褒美をあげましょう。

しかし、高カロリーのものを与えては意味がありません。

またおやつをあげる場合は、フードの量を減らすなどしてカロリーのコントロールが必要です。

おやつの成分ですが、小麦がメインで作られている物よりは、肉100%で作られている物の方がいいです。

また低カロリーや野菜で作られたおやつもいいと思います。

体重を管理するために食事の時間と量を決める

猫ちゃんは気まぐれのため、食器にフードが入りっぱなしになっている事が多いです。

しかし、体重管理をするためには、犬と同様に、朝・夕の1日2食と食事の時間と量を決めて与える方法が望ましいです。

最初は猫ちゃんも戸惑うと思いますが、猫ちゃんは賢いので、時間が来たら飼い主さんが片づけているのを見ると、次回からはそれまで食べようとします。

正しい運動のダイエット

フードの置き場所を工夫する

普段は1つのフードボウルに1回食分を入れて食べていると思いますが、この1回食分を小分けにして、部屋のあらゆる場所に置きます。

そうする事で匂いをかきわけながら探し周ります。一見大した運動には見えませんが、これを毎日続けるだけでも、とてもいい運動になります。

関節など痛めていなければ、少し段差のある位置に置くのもいいです。

砂場を歩かせる

足場が不安定になる砂場は、体のバランスを取ろうとします。その事で筋肉への負荷が増して、カロリーの消費に繋がります。

筋肉を鍛える事で基礎代謝もあがるのでとても効率的です。

また、アスファルトの様な固い地面を歩くよりも、柔らかい砂場は関節の負担も軽減されるのでとてもオススメです。

 

 

キャットタワーやおもちゃを利用する

高い所に上ろうとする猫ちゃんの習性を利用して、わざと食事を上の方に置いたり、

小さな物を追いかける習性を利用したおもちゃを使って一緒に遊んであげるだけでも良い運動になります。

一緒にダイエットをしてあげる気持ちで取り組んで下さい。

猫ちゃんとの良いコミュニケーションにも繋がります。


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