犬にもいつかは訪れる更年期について
若くて、いつも元気な愛犬も年月が経つとあっという間に中年世代に入り、人間でいう「更年期」のような症状が出てきます。
犬の場合話す事が出来ず、更年期の複雑な気持ちを表現する事が出来ません。
見た目も気持ちも元気に見える事が多く、ちょっとした不調や老化が起きている可能性があります。
その中年世代の犬の心身はどのように見抜いたらいいのか書いていきたいと思います。
犬の中年期は6~8歳くらいで、人間でいう40~50歳代に匹敵!
人間に換算する方法はさまざまな考え方がありますが、ここでは詳しく述べません。
犬の中年期は6~8歳ころの年齢をさし、人なら働き盛りです。しかし、少しずつ体力の衰えが気になってくる時期でもあります。
犬も同じようにいつも通りであっても少しずつ体力は落ちているのです。
1.犬の内臓機能が低下しているかも
中年期世代から気をつけたいのが、内臓機能の低下です。
成犬と同じ食事をしていると、太りやすくなり、毛並みも艶が無くなってきます。
このように体の変化に気づきにくいところから現れてきますので、飼い主が率先して、早目の対応として、フードの切り替えを行う事がとても大切です。
2.精神的にはやや落ち着いてくる傾向に
中年期世代では活動量が減ってきて、精神的にも落ち着く犬が多いです。
その反面、おもちゃや飼い主を追いかけて走り回るような、若いワンちゃんの遊びがまだ好きな子もいるので、そこは犬の性格や様子を見ながら飼い主さんが相手をしてあげて下さい。
注意するべきは、中年期世代になると短時間で衰えたり、活動量が激減した時は、病気の可能性もあります。
その時は獣医さんで診てもらうようにしましょう。
3.健康面のトラブルは無くても、「未病」というものがあるかも
中年期世代の犬には、先天的な弱点や持病のある犬以外は、血液検査などを受けても目立った異常が見られず、また普段も元気な事が多いです。
しかし、この時期に病気が早期発見されたり、体の疲れや冷え、胃腸のトラブル、情緒不安定など、東洋医学的にみると「未病」の状態に陥る仔もいるようです。
その「未病」というのは、東洋医学的にみて病気ではないが、健康でもないという状態をいいます。
西洋医学では治療の対象にならないこともありますが、東洋医学では鍼や漢方薬」セルフケアなどの対処法があります。
4.人の更年期に似た問題が犬に起こる事も
性ホルモンの影響がどうかを詳しく調べる事は難しいですが、避妊・去勢手術の有無やオスやメスを問わず、人の更年期に似た不調やイライラが犬に表れる場合もあります。
そのほかにも、冷え、微熱、便秘、下痢、食欲不振、肩こり、不眠、落ち込みなどが挙げられます。
未病と同様に本格的な病気や不調に陥る前に気づいてあげたいです。
まとめ
犬も中年期になったら、油断は禁物です。
病気を招くような生活習慣を見直し、心配な要素を取り除いてシニア期のQRLを向上させる事が大切です。
この記事へのコメントはありません。