猫Book

絶対にあげちゃダメ!!猫にとって危険は食べ物とは?その1

「キャットフードだけじゃ飽きちゃう?」と思って、人間の食べ物を食べさせてあげたくなる時ってあります。
でも人間にとっては平気なものでも、猫にとっては死に至るほどの毒になることがあります。
他にも食べ物以外のものを誤食してしまった、というケースは子猫や、飼い始めの猫に多く見られます。
手術で摘出できる場合もあれば、命に危険が及ぶこともあります。

猫に悪い食べ物ってどれなの?

◇食べ物の味や温度に注意!!

①塩分の多い食品

猫は足の裏以外、ほとんど汗をかかないので、人間の1/3程度の塩分しか必要ではありません。
人間には美味しい味付けでも、猫にとっては塩分摂取量が多すぎ、体にはよくありません。

②刺激物や香辛料

胃をを刺激して麻痺させる危険があります。下痢や消化不良の原因になります。わさび、こしょう、唐辛子、カレー粉などの香辛料は避けましょう。

③冷蔵庫に入っていたもの

冷蔵庫から取り出した直後は、食べ物が冷たいので、お腹を壊しやすくなります。与える時は常温に戻してからにしましょう。

◇要注意!!死に至る危険度が高い食べ物

 

①玉ねぎ、長ネギ、ニラなど【ネギ類】

犬より猫の方が危険で、玉ねぎやネギ、ニラなどに含まれる成分が赤血球を破壊します。
猫の体調によっては重度の貧血になり、死に至るケースもあります。毒性は加熱しても破壊されないので、玉ねぎのスープなどエキスが出ているものも危険です。
その他ニンニク、エシャロット、らっきょうなどのユリ科植物も危険です。

主な症状 / 胃腸障害、心拍数の増加、赤〜褐色の尿、衰弱、嘔吐、ふらつき、黄疸、下痢

②チョコレート、ココアなど【カカオ類】

カカオの香り、成分が猫にとって毒で、中枢神経を過度に刺激します。カカオがたくさん入っているビターチョコはとても危険です!

③アボカド

アボカドの成分「ペルジン」は果実だけではなく、葉や種樹、皮にも含まれていて丸ごと食べてしまうなど、たくさん摂取したときに発症します。
場合によっては、死に至る危険性もあると言われています。うさぎや鳥ネズミのような体の小さい動物は少しでも危険です。

症状 / 嘔吐、下痢、胃腸の炎症

④ガム【キシリトール】

ガム一枚でも、血液中の栄養素であるグルコース濃度が低くなる低血糖を起こし、最悪の場合、死亡するケースもあります。
歯磨き粉の成分にキシリトールが含まれている場合がありますので、注意してください。

主な症状 / 低血糖

⑤人間用のサプリメントや、薬脂溶性ビタミンなど

猫が小さいので、人間のサプリメントでは量が多すぎ、体に弊害が起きます。
また脂溶性のビタミンA、D、Eは 体内に蓄積されてしまい、過剰症を引き起こします。
人間用の薬は、猫にとっては治療には役立ちません。
逆に、死に至る危険性が高いのです。猫が誤飲しないように、薬の保管には十分気をつけてください。
アセトアミノフェンという成分が含まれる鎮痛剤は、強い中毒性の物質が含まれていて、1錠で致命傷になります。
また犬用の薬も、猫には安全ではありません。基本的に肉食の猫は、雑食である人や犬と違い、薬を代謝し、排出するための必要な酵素がありません。
そのために中毒を引き起こす危険性があります。
誤って飲み込んだ場合には、すぐに動物病院で受診しましょう。

主な症状 / 過剰症、中毒症、腎臓や肝臓などの内臓障害

⑥ぶどうレーズン

最悪のケースとして、死亡した犬の事例が報告されています。が、猫については不明です。
しかし猫は、犬より一般に解毒機能が弱いので、避ける方が無難です。

主な症状 / 嘔吐、食欲不振、腹痛、急性腎不全

⑦ゴキブリ駆除剤

床に置かれたゴキブリ駆除剤でじゃれて遊ぶうちに、誤食するケースがあります。駆除剤には猫にとって、毒性が強い薬剤が使われており、生命に関わります。

⑧冷却剤

冷却剤の中には、「エチレングリコール」という中毒を起こす原料を使用したものがあります。それを猫が口にすると腎不全を引き起こし、死に至ることもあります。

まとめ

その他にも、植物で猫が食べると毒になるものもあります。
部屋やベランダに置いてある観葉植物などは、猫に安全か気を付けてあげてください。
総合栄養食のキャットフードは、栄養バランスを配慮しています。
特別に、人間の食べているものを与える必要はありません。猫ごはんを手作りしたい、という飼い主さんの参考になればと思います。


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