絶対にあげちゃダメ!犬にとって危険な食べ物は?その1
犬と生活をしていると、おねだりされるとつい!人間の食べ物与えたり、テーブルの上にあったチョコレートを勝手に食べられてしまう、なんてこともあります。
でも、人間の食べ物は、犬にとって、必ずしも安全ではないのです!毒性のあるもの、もしくは毒性がなくても、過剰摂取することで中毒を引き起こしてしまう場合があります。
犬との生活が始まったら、犬には与えてはいけない食べ物がある、ということを知っておくことが重要です。
中毒を引き起こす食べ物ってなに?
毒物によって、体に有害な作用を及ぼすことを「中毒」と言いますが、犬が中毒になると嘔吐や下痢、食欲不振、最悪の場合には死亡する場合もあります。
中毒になってしまった場合の症状も、合わせて調べてみました。
◇チョコレート
チョコレートに含まれる「テオブロミン」という物質に毒性があります。
【症状が出る摂取量】
*チョコレートに含まれるテオブロミンの量は、チョコレートによって異なります。以下はあくまで、参考値として参考にしてください。
・ダークチョコレート / 体重1kgあたり5g
・ミルクチョコレート / 体重1kgあたり10g
・ ホワイトチョコレート / 体重1kgあたり500g
【例】3 kg の小型犬の場合
板チョコ一枚を50 g とすると
・ミルクチョコレートを約3/5枚
・ホワイトチョコレートを約30枚
・ダークチョコレートを約3/10枚
食べると症状が出ます。
【チョコレート中毒の症状】
摂取したチョコレートの量により、中毒症状の重症度は変わってきます。また、チョコレート摂取後、早くて1〜2時間、通常6〜12時間以内に、以下の症状が出ると言われています。
初期症状:落ち着きがなくなる、吐く、尿失禁、下痢、筋肉の震え、脱水、体温が高くなる
進行すると :筋肉の硬直、痙攣、昏睡、死亡する可能性もあり
◇玉ねぎ(長ネギ)
栄養抜群な常備野菜として好まれる玉ねぎや長ネギですが、犬には危険な食材です。たまねぎに含まれている「アリルプロピルジスルフィド」という物質が体内に吸収され。
犬の赤血球を破壊してしまい、貧血症状が出ます。赤血球は、体中の組織に酸素を送り届け、代わりに不要物を受け取っています。
そのため赤血球が壊れてしまうと、呼吸困難などに用いることがあります。最悪、死に至ることもあります。加熱したとしても危険なので、絶対に与えてはいけません。
【症状が出る摂取量】
・たまねぎ / 体重1kgあたり15g
【例】 3 kg の小型犬の場合
玉ねぎ一個を200 g とすると
玉ねぎを約1/4個食べると症状が出ます
【玉ねぎ中毒の症状】
発症までには1〜5日ほどの時間がかかります。
初期症状:貧血(粘膜が白くなる)、黄疸(粘膜が黄色くなる)、食欲不振、元気がない、尿が赤い(血色素尿)
進行すると:呼吸困難に陥り、ひどい時には死に至る
◇キシリトール
体内に吸収されたキシリトールによって、膵臓からインスリンが急激に放出され、低血糖症を引き起こします。
犬がキシリトールを摂取することは想像しにくいと思いますが、実は、一部のガムの中にキシリトールが含まれている場合があります。飼い主さんが注意して選ぶようにしましょう。
また手の届かないところに置いておきましょう。
【症状が出る摂取量】
キシリトール / 体重1kgあたり0.1gで低血糖症を引き起こします
キシリトール / 体重1kgあたり0.5 gで肝臓に対して毒性を示します
【例】3 kg の小型犬の場合
ガム一粒にキシリトールガ0.6g 含まれているとすると
ガムを焼く1/2個食べると低血糖症を引き起こし薬一粒食べると肝臓に対して毒性を示しますキシリトールの含有量はガムによって大きく異なりますので目安としてください。
【キシリトール中毒の症状】
キシリトールの場合も、摂取量によって症状が異なります。
初期症状:摂取後30〜60分以内に吐く、脱力感、よだれを流す、発作
進行すると:摂取後2〜72時間以内に急性肝不全の兆候
◇ナッツ
原因物質はまだわかっておらず、中毒を引き起こすメカニズムも不明です。
【症状が出る摂取量】
マカダミアナッツ体重1kgあたり2.2g
【例】 3キログラムの小型犬の場合
マカダミアナッツ一粒を2.2 g とすると、マカデミアナッツを約3粒食べることで症状が出ます。
【ナッツの中毒の症状】
早くて摂取後60分、通常6〜12時間以内に、吐く、脱力感、震え、腹痛、ぐったりと横たわる、などの症状が見られます。
◇アボカド
アボカドの果実と種に含まれる「ペルシン」が原因で起こります。中毒量はまだわかっていません。
【アボカド中毒の症状】
吐く、下痢、呼吸困難
さいごに
可愛い愛犬だからこそ!どんなにおねだりされても、あげてはいけません!もし、食べてしまったら、動物病院で受診することを強くおすすめします。
また犬の総合栄養食はバランスが取れるように配合されています。
それ以上に人間のものを与えてしまうと、食のバランスが崩れる事になります。
犬の寿命も食べるものや生活習慣が大きく影響します。
1日でも長く一緒に暮らせるように、長生きしてもらうためにも、人間の物は与えない習慣をつけてあげる事も飼い主さんの重要な役割だと思います。
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