絶対にあげちゃダメ!!猫にとって危険は食べ物とは?その2

今回は「絶対にあげちゃダメ!!猫にとって危険は食べ物とは?その1」の続きのお話をしたいと思います。

◇量や状況で重症の恐れがある食べ物

①アワビ、とり貝、サザエ、トコブシ

特に3月〜5月頃は、貝の毒素が強いため危険です。
アワビの内臓に多く含まれる光励起物質が、猫の体内に吸収されると光線過敏症の原因になります。
光に敏感になっているため、毛が薄い耳などに日光が当たると、炎症起こし、激しいかゆみを引き起こすことがあります。
猫が耳をかきむしる上に、有害物質により組織が壊死する恐れもあります。

症状 / 光線過敏症による耳などの腫れ、かゆみ、重症になると壊死の恐れあり

②するめ

体内で水分を含み、10倍以上に膨れ上がり、消化器官を圧迫してしまいます。
膨れたスルメは腸を通過することもできず、食道に詰まって吐くこともできず、非常に危険な状態に陥ることがあります。

主な症状 / 衰弱、胃拡張

③生の豚肉

生の豚肉には、人にも感染するトキソプラズマ(原虫)という寄生虫がいます。
猫の体内で完全に成虫まで生き続けます。与える前に十分に加熱すれば死滅します。

主な症状 / トキソプラズマ症、寄生虫により体重減少、下痢、目の障害など

④鶏、鯛の骨など【硬い骨】

鶏の骨は、割れると鋭く尖る形状になるため、喉や消化器官に突き刺さる恐れがあります。
特に火を通した骨は、先端が鋭く割れやすいので、猫には与えないでください。鯛も骨が非常に硬いので危険です。

主な症状 / 胃腸障害、喉の炎症、嘔吐など

⑤アルコール

ほんの少し、と思っても、人間より身体の小さな猫には禁物です。肝臓の働きも人間とは違います。有害でしかありませんので、絶対に与えないでください。

主な症状 / 嘔吐、下痢、震え、血圧低下、中枢神経の抑制、意識障害、痙攣、呼吸障害

⑥お茶、コーヒー、コーラなど【カフェイン】

カフェインには強い興奮作用があり、心臓にも負担がかかります。猫には有害です。

症状 / 心臓や神経系の異常

⑦主に野生のキノコ【キノコ類】

有毒なキノコの見分け方は素人には難しいので、野生キノコの場合は危険です。市販のきのこは大丈夫です。

主な症状 / 重症の胃腸障害、肝臓や腎臓障害

⑧生のパン【イースト】

生のイーストは、発酵過程でアルコールを形成するので、アルコール中毒になる危険性もあります。またスルメと同様に胃で拡張するため危険です。

◇食べ過ぎに注意!

①とうもろこし、ナッツ類、こんにゃく【消化がしにくい食材】

肉食が主体の猫には、穀物類などは消化や、体内への吸収も困難です。与えすぎると消化不良を起こし、お腹を壊してしまいます。

②卵白の部分【生卵】

卵白に含まれる成分は、ビタミンB群を分解します。このため、たくさんの量の卵を食べれば、皮膚炎や結膜炎になる恐れがあります。
加熱すれば問題ないので、ゆで卵やスクランブルエッグは問題ありません。良タンパク質で、栄養的にも優れた食品となります。

③イカ、エビ、タコ、海、淡水魚など【生の魚介類】

生の魚介類に含まれる酵素「チアミナーゼ」は、ビタミンB1を分解してしまいます。そのため体内のビタミンB1が不足、ビタミンB1欠乏症を起こし、様々な症状が出ます。
重症だと、痙攣や昔から言われる「猫の腰が抜ける」という姿勢や、大声で鳴き続けるなど、異常な行動が見られ、やがて昏睡状態に陥り、命を落としてしまいます。
加熱すると酵素は破壊され、ビタミンB1に対する作用も無効になります。魚介類には、猫に必要な栄養素「タウリン」が豊富です。加熱し、量を調節して、与える分には大丈夫です。

主な症状 / 食欲低下、嘔吐、下痢、便秘、瞳孔が開く、ふらついた歩き方、痙攣、など

④イワシ、サバ、アジ、など【青魚】

青背の魚を食べ過ぎると、不飽和脂肪酸が酸化して、黄色い脂肪(イエローファット)になります。
お腹や胸などの皮下脂肪が炎症を起こし、痛み、熱を伴うしこりが出来て、歩行困難になります。急性で発症するものではなく、長期に摂取し続けるなど、食生活の偏りが原因です。
「猫は魚が好き」のイメージでイワシ、サバ、アジなどの青魚を与え続けると、猫の体には毒なので気をつけましょう。少量の不飽和脂肪酸は、猫の体にいい成分です。青身魚に含まれているDHAも不飽和脂肪酸です。

主な症状 / 皮膚の下のしこり

⑤ピーナッツ、マカデミアナッツ

50%以上の油分が含まれているので、肥満の原因にもなりかねません。また、塩味はマグネシウムを多く含むため、結石を作るリスクもあります。

主な症状 / 肥満、糖尿病、腎臓病、結石、泌尿器症候群など

⑥大量のレバー

ビタミンAやB群が豊富なので、過剰に摂取すると、筋肉や骨に悪影響を与える危険があります。

主な症状 / 脊髄の変形、重症では起立不能

◇体質的に不向きな食材

①牛乳が合わない猫【牛乳やチーズなどの乳製品】

牛乳の成分である乳糖「ラクトース」を分解する酵素「ラクターゼ」が、猫には十分にはありません。
子猫には、猫用のミルクを与えてください。ただし、下痢をしない猫もいます。「体質的に牛乳が合わない場合もある」ということです。人間でも牛乳を飲むとお腹を壊すという人がいる、といった事と同じです。

主な症状 / 下痢、軟便

②結石が心配な猫【マグネシウム、シュウ酸】

鰹節、海苔、煮干し、ミネラルウォーターは、マグネシウムが含まれています。
マグネシウムの多い食材を猫に与えると、尿結石、ストルバイト結石が出来やすくなります。特に高齢の猫は、たくさんの量や、毎日続けて与えない方が無難な食材です。
海苔は、味付けとして調味料が多く使われていることもあるため、体にはよくありません。時々、味付け程度で少し与えるくらいなら大丈夫です。

主な症状 / 下痢、FUS(猫泌尿器症候群)

③ほうれん草

ほうれん草には、結石の原因になるシュウ酸がアクに含まれています。茹でてアクをとると減少します。

主な症状 / 結石

まとめ

その他にも、植物で猫が食べると毒になるものもあります。
部屋やベランダに置いてある観葉植物などは、猫に安全か気を付けてあげてください。
総合栄養食のキャットフードは、栄養バランスを配慮しています。
特別に、人間の食べているものを与える必要はありません。猫ごはんを手作りしたい、という飼い主さんの参考になればと思います。