猫のかかりやすい病気
仔猫は特に免疫も低いため最初は病気にもかかりやすいです。
とくに生後1年は、注意深く観察しておく必要があります。体が小さい分、衰弱すると早いです。
飼い主さんがしっかり管理をしてあげましょう。
寄生虫について
体内寄生虫(回虫・条虫・原虫など)
母体感染、他の猫の便から感染します。
仔猫の時期に虫下しを行ってからのお渡しとなるのですが、その後どこかで虫を貰ってくる事もあります。
予防接種などのタイミングで検便してもらいましょう。
体外寄生虫(ノミ・ダニ・シラミなど)
ノミは刺されて痒いだけでなく、掻きすぎによる傷やアレルギーになる事があります。
ノミの場合は内服薬(プログラム)や外用薬(フロントライン)が有名で、この処置で十分予防・除去できます。
ワクチンでは予防できない代表的な病気として、、回虫や条虫などの内部寄生虫です。症状としては、食欲がなくなったり、排泄に異常が見られたり、お腹が張ったりします。
基本的にお渡しするまでに「虫下し」をブリーダーやペットショップが獣医さんの指示の下行います。
それでもたまに完全に下りてない仔がいます。少しでも様子がおかしい様なら、直ぐに獣医さんへ行き検便検査をしてもらいましょう。
尿道閉鎖について
特にオスに多く見られ、トイレに行ってもオシッコが出ない病気で、放っておくと命の危険がある恐ろしい病気です。
この病気はマグネシウムの過剰摂取が原因の1つと言われています。
対策としては、猫ちゃんの年齢に応じた物や、泌尿器系に特化したプレミアムフードを与える必要があります。
その他病気について
他に怖い病気として、猫伝染性腹膜炎(FIP)、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)、猫白血病ウイルス感染症、猫ウイルス鼻気管炎(猫風邪)、カリシウイルス感染症、猫白血球減少症などがあります。特にFIPは、1歳までの子猫の発症が多く、死亡率も高い怖い病気なので注意が必要です。
猫伝染性腹膜炎(FIP)
不治の感染症で、発症すると腹膜に水が溜まり、腹部が膨れてきます。
致死率も非常に高く、発症から数か月で死に至る事もあります。
外見や触診で発症が疑われた場合、確実な診断を行うために血液検査を行います。
また発症が疑われたり、発症が認められた場合は隔離が必要です。
自宅での隔離の場合、猫ちゃんが使用する全ての物を専用にして他と接触を避けて下さい。詳しくは獣医さんにて指示を貰いましょう。
殆どが入院になります。
猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)
母猫から貰うか、感染猫との猫同士の濃厚な接触が原因で感染します。
感染した場合の致死率は非常に高いです。
しかし、感染しても生涯発症しないという場合もあります。
現在は有効的な治療法とワクチンはありません。
猫白血病ウイルス感染症
母猫から貰うか、感染猫との猫同士の濃厚な接触が原因で感染します。
血液中の白血球や赤血球などの細胞がガン化して発症します。
感染したから、白血病になるという訳ではありません。
しかし発症すると致死率が高いので、事前のワクチン接種をお勧めします。
3種混合ワクチン接種には、猫白血病ウイルス感染症は含まれていませんので、含むものをお勧めします。
猫ウイルス鼻気管炎(猫風邪)
人間の風邪と同じ症状で、発熱・鼻水・くしゃみが見られます。
これは、3種混合ワクチンで予防する事が出来ますが、100%ではありません。
カリシウイルス感染症
猫カリシウイルスが原因で風邪や肺炎などの症状がでます。
猫ウイルス性鼻気管炎同様に3種混合ワクチンで予防する事はできますが、100%ではありません。
猫白血球減少症
猫パルボウイルスが原因で発症します。
体の白血球が減少するため病原体に対する抵抗力が下がります。
症状は、食欲不振・下痢・発熱・嘔吐・脱水症状・体温の低下など様々な症状が出ます。
抵抗力も低くなっているので、発症すると助からない事が多いです。
これも、3種混合ワクチンで予防する事ができますが、100%ではありません。
最後に
子猫は発熱や下痢、嘔吐などによって脱水症状を起こすことがあります。そんなときは体を温め、低体温になるのを防ぎ、猫用ミルクなどで水分補給をします。水分を受けつけないときは、緊急事態です。すぐに動物病院へ行って下さい。
仔猫は喋る事が出来ません。飼い主さんが毎日子猫ちゃんを観察し、変化を見逃さない様にしましょう。
また少しでも様子がおかしい場合、獣医さんへ連れて行きましょう。
観察のポイントしては、尿や便、いつもの様子と違ってぐったりしている、グルグル唸っている、毛艶が悪いなど外見的に観れる事はたくさんあります。他にも目や耳の中、口の中なども毎日のスキンシップの中でチェックしてあげて下さい。
そうする事で発見が遅くなり手遅れになるような事態は避けられると思います。
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